小さな波に揺られて

新米エンジニアの徒然日記

今こそ大学受験に「大学への数学」が必要か不必要か決着をつけよう

大学への数学

 

みなさんは、この雑誌をご存じだろうか?

 

 

 

通称

ー  大数  -

 

 

 

東京出版社長であった黒木氏によって1957年に創刊された

由緒ある受験数学の月刊誌である。

 

この雑誌は大学入試問題の数学を様々な観点から分析したページと

巻末には応募型の数学コンテストである

学力コンテスト(通称 学コン)から成る。

 

この学コンは、受験生参加型の数学問題で

文系は3問

理系は4問 or 6問

の歯ごたえのある数学の問題を解き、応募する。

そして、その点数によって成績上位者には巻末に高校名と氏名が掲載される。

 

なにを隠そうこの雑誌は、

かのフィールズ賞受賞者の森先生

ノーベル賞受賞者の天野先生

錚々たる超一流の学者が

中高校生時代に格闘し、絶賛し、世の数学少年を虜にしてきた受験誌である。

 

 

 

ここで、受験参考書(に限らないけど)について回る風評、

参考書の評判は受験生にとっては超重要な情報であるがー

一般的に言われるメリット・デメリットを挙げてみた。

 

 

メリット

 

・東大や京大を目指すハイレベルな受験生や進学校在籍の学生の応用練習になる。

 

・一般的な問題集に掲載されるような標準問題だけでなく思考力が試される問題も

多く収録されている

 

 

デメリット

 

・解説が簡素なため、理解に時間がかかる場合がある

 

・ハイレベル向けの問題、記事も多く、万人向きではない

 

 

 

今回の記事の目的は、「大数が受験に要るか要らないか」の議論である。

 

 

 

以下長々と自分語り(読み飛ばしてもいいです)

 

この大数という雑誌

僕も受験生時代にやっていた・・・(´・ω・`)

 

 

高校時代この雑誌は僕の高校内ではあまりいい評判ではなかった。

 

 

なんでかっていうと、

チャート式数学 万歳!

スタンダード数学 万歳!

だから チャート式の出版元の数研出版 万歳!!

っていう宗教的な風潮が先生方の間に存在していた。

 

だから、大数をやってるやつは隠れキリシタンだったわけだ。

 

僕は、この宗教弾圧から遁れるために大数をしていることを公言しなかった。

 

 

僕は決して成績優秀ではない低空飛行の極めて凡骨な学生だった

一日中同じ問題を考えて

考えて

考え抜いて

やっと解けたときの快感がたまらなかった。

 

もちろん僕は前述のとおり優等生ではなかったので、解けない問題の方が多かった

 

でも、解けた時の喜びは何にも代え難かった。

 

そんなこんなで、

考え抜いて、

運よく問題にハマったとき

学コンに応募した

そして、成績優秀者として巻末に名前をほんの数度だけ載せてもらった。

 

僕のきったない答案を添削してくださった添削者の皆様(通称 学コンマン)

本当にその折はありがとうございました。

 

 

 

 

で、本題に戻ります。

 

少々、本文タイトルは盛りました。

すみません(;'∀')

 

「大数が必要か否か。」

 

僕の答えは、

 

 

”高み”を目指す人にはぜひやってほしいということ

 

 

ここでいう”高み”は、

東大、京大のようなハイレベル大学を目指す ”高み” という意味だけではない

考える面白さを知りたい人、

とかく強制になりがちな受験勉強に主体性を持たせたい人

もここに該当すると思う

 

学生さんの視点に立てば、

チャート式などの標準問題を丸覚えして合格を勝ち取る。

それも、少ない時間の中で多くの科目を勉強しないといけない受験生の戦略としては至極全うなものである。

 

しかし、大学合格は本当に通過点でしかない

 

俺らは、うちらは、数学だけやってんじゃねーよ

いっぱいやることあんだよ!(怒り

 

わかります、

少ない時間で時間で受験生が多くの科目をやりくりしているのは痛いほどわかります

僕もそうでしたから

 

ですから時間の許す限りでいいから、

あーでもないこーでもないと考えて

「思考力」を鍛えることは大学入学後も絶対にプラスになると思います。

 

 

 

ここでいう「思考力」は、

・最後まで考えきる忍耐力

・論理的思考力

の2つの側面を持っていると思います。

 

 

 

今までの時代は知識をぱんぱんに詰め込んで

試験会場に向かえばよかったのです。

 

これからの時代は、

AIの発達により

知識を詰め込んだ暗記が得意なうんちく物知り博士が礼賛される時代ではなくなっていくでしょう。

 

囲碁のアルファ碁や将棋のボナンザを見れば明らかでしょう。

天才棋士でさえ、圧倒的な情報を学習させたコンピュータには勝てない時代がやってきました。

いわんや、僕らのような凡人をや。

凡人が知識を覚えるには限界があり、コンピュータには勝てません。

 

でもこれからの時代に要請される能力は

人間らしさを前面に出した

アイデンティティを問われる時代になるでしょう

 

そこでは「思考力」が必要です。

 

 

 

 

 

まとめ

 

さぁ大数をやって思考力を身につけましょう!!

 

 

 

 

 

注1) 何も数学だけが思考力を鍛えられる学問とは思いません。

 

しかし、せっかく高校で数学を勉強する機会があるなら

 

それを活用すればうまく自分の糧にできるかもというお話でした。

 

注2) 僕は、大学への数学の回し者ではないです。

 

注3) 学校現場の先生方へお願い

 

先生方には長年培われた独自の指導法。ノウハウがおありなのは十分理解しています。

 

しかし、それは他者の勉強法の否定

(チャート式以外認めんぞ!というような排他的な指導)

によって成り立つべきものではないと考えます。

 

私の知る素晴らしい先生方は、自らのノウハウを惜しみなく披露し、

生徒ファーストの視点に立って、時には指導法を柔軟に変えておられたのを鮮明に覚えています。